手づくりの 関西大会!

2013.11.02

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2013年11月2日(土)奈良市月ヶ瀬で関西茶振興大会が開催されました。

久しぶりに茶産地で行われた祭典、近鉄奈良駅から月ヶ瀬までシャトルバス送迎、空中大和茶カフェ会場や茶園視察へも送迎バスを配置するなど事務局の段取りはバッチリでした。


午前中は関西茶品評会の表彰式で「奈良ホテルTEIBAN展」でお越し頂いた奥田副知事から大会会長賞を頂き「おめでとう」と壇上で握手を交わして頂き親しみと暖かさを感じました。

また近畿農政局長からの農林水産大臣賞を頂く時はこみ上げるものがありました。
その後、意見発表では自分の想いを述べさせて頂きました。

<意見発表>
「このたび、第66回「関西茶品評会」普通煎茶の部におきまして、栄えある農林水産大臣賞を受賞できましたことは大変光栄に思います。
また、奈良市のお茶が上位入賞し、産地賞を頂き、この上ない喜びです。ご協力頂いた各関係機関の皆様サポート頂いた方々に感謝の気持ちで一杯です、本当にありがとうございました。
まず、私の経営は、現在7haの面積で茶栽培をしております、かぶせ茶を主体に 早生のさえみどりを30a、やぶきたを570a、晩生のおくみどりを100a栽培し収穫期の分散を行っております。収穫・管理作業等で忙しくなる5月から10月にかけては、臨時雇用の方にお世話になっております。
一般茶は、自工場による製造を行っており、茶の芽に応じた最適な荒茶加工に努めております。
平成20年にはエコファーマーの認定を受け、環境にやさしい農業に取り組み、自家設計の有機配合肥料を主体とした施肥に努める他、合理化と環境に配慮した施肥を行うため、点滴施肥技術の導入を月ヶ瀬桃香野地区のグループで行っております。また、自社のブランド化を図るために、6次産業化に取り組み、昨年3月に「株式会社ティーファーム井ノ倉」に法人化し、一般の方にもお茶に触れて頂ける様な提案型加工施設を計画しております。
お茶つくりとして。 今回の受賞につきましては特別な思いがありました。それは、私達のお茶つくりに共感し、一緒に手摘みをして頂いた消費者の方々と共に得られた賞だったからです。
各地で、消費活動やお茶会をする中で、お茶の事が大好きで手摘みがしたいと希望される方が多く、本当に来られるのか半信半疑でしたが、 3年前より体験型の手摘み茶を企画したところ早朝にもかかわらず、遠方からお越し頂き、何回も参加される方もおられます。また初めての方でもいい芽を選んで綺麗に摘んで下さいます。
本気モードの茶摘み体験、初めはピクニック気分の方もおられたと思いますが、生産者や地元スタッフの指導で、良い芽を摘むという目的を一つにし、真剣に作業することで、緊張感もあり、やり遂げた時の達成感はとても良かったと参加されたお客様から、お便りを頂きました。
やはり体験でも真剣な所がないと終わった後の満足感は得られない。ものつくりの厳しさを少しわかって頂いた様に思いました。
また消費者との交流と大和茶のブランド化を目指し、それに賛同した生産者で構成した「空中大和茶カフェ」という取り組みを5年前から奈良県庁6F展望フロアーからスタートし奈良市内、大阪・東京新宿などでも行っております。これは、生産者がお茶の淹れ方と自分達の想いを伝えながら、急須で淹れたお茶の美味しさ、また「お茶の間」を愉しんで頂くという活動です。この取り組みも定着し、リピーターの方も増えてきました。
私達生産者が、お茶を経営していくのは厳しい時代になりましたが、お茶が大好きな人は沢山おられます。
そうした方々の思いに応え、喜んでもらえるようなお茶つくり、また日本茶が持つ文化や素晴らしさを伝えるためにもこれからも日々努力していきたいと思います。」

撮影:倉家eto修司
会場の各ブースでは、生産者や関係者がそれぞれ積極的に運営し、この大会を盛り上げていました!。

現在会長をさせて頂いている「奈良手もみ茶振興会」は白衣を新調し2ホイロで実演していました。後半に井ノ倉の急須を作って頂いている「水野博司」さんご夫妻もお越しになり、手もみ茶の体験をして頂きました。大変喜ばれ、お茶製造の奥深さに興味深く質問されていました。

また、「銀座松屋TEIBAN展」でのお客様が東京からお越しになり、「空中大和茶カフェ」にご出席頂きました。

最終回は私がMCを務めさせて頂き、この日の締めくくりを愉しむ事が出来ました。
遠方からも沢山の方々にお越し頂き、本当にありがとうございました。