カテゴリー ‘ブログ’

“玉響” 知事賞 受賞

2011.08.28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お茶が、他の農産物と根本的に違うのは、畑で収穫するだけではなく、その後に製茶という工程が必要なことです。また、苗木から成木になるまで6,7年間育て上げ、それからも樹勢を常に元気な状態に保てるように茶園を管理する技術が必要です。

昨年の全国茶品評会では1等賞をいただきましたが、この時の製茶技術を車でたとえるとフォーミュラー1(F1)のドライビングテクニックようなものだと思います。
究極のパーツと各社のテクノロジーの粋で極めたマシーンを操る一流のドライバーのように、揉む、蒸すの工程で経験と感を働かせながら“瞬時のタイミングを争う”のが似ています。機械のセッティングは芽の違いや気温によって常に違うほどデリケートなものです。マイコン制御された現代の機械でも細かい調整しだいで、お茶の味わいは格段に違ってきます。
8月18日、「JAならけん奈良地区茶品評会」が開催されました。
この大会で「一等 奈良県知事賞」5年連続6回目を頂きました。
ちなみにこのお茶は、”かぶせ煎茶 玉響”です。
奈良ホテルのラウンジとパークハイアット東京のピークラウンジでお使い頂いております。

そして、大阪農林会館2F The Sencha-Tea Room「煎茶と靴下、そして薬草」でも味わって頂けます。

The Sencha-Tea Room

2011.08.21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加






ついに待望のThe Sencha-Tea Room「煎茶と靴下、そして薬草」がオープンを迎えることになりました。18日~21日のオープニングイベントには連日、沢山の方々に来て頂きました。

私は19日と20日しか参加できませんでしたが、本当にお茶が好きな方が多く、玉響・気宇を振舞わせて頂きましたが、それぞれの特徴をご存知のリピーターの方までおられて、びっくりしました。

スタッフの方たちにはお茶の淹れ方を何回かレクチャーを行いましたが、それぞれが毎日懸命に練習した結果、人に感動を与えるまでのテクニックを身につけてくれたことに感謝しています。
本当にすごく練習したのだと思います。
本格的なお茶が飲めるカフェが大阪には少ないと言うお話をお聞きしたことがあります。
ぜひ、大阪農林会館2Fの The Sencha-Tea Room「煎茶と靴下、そして薬草」へお越し下さい。
急須で淹れたお茶の美味しさ、ゆったりしたお茶の時間を楽しんで頂けると思います。

空中大和茶カフェ2011

2011.08.10

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

お茶の最盛期一番茶二番茶が終わり、今年で三回目を迎える空中大和茶カフェ(茶農家自身がこの日のために特別に創ったお茶を用いて、美味しいお茶の淹れ方伝えようとする企画)が始まりました、9日はプレイイベントで奈良県知事ご夫妻をはじめ、日頃お世話になっている方々に私たちの取組みを披露させて頂きました。
知事の奥様も大変お茶に精通されている印象を受けました。心のこもった質問をして頂き、このことでMCをさせて頂いている私としてもリラックスでき非常に楽しいひとときでした。

http://sencha.exblog.jp/
10日、初日の空中大和茶カフェが終わりました。
お茶を入れてくれるメンバーが最高のパフォーマンスを発揮してくれたのでお客様は満足されたと思います。
各回が終わるごとにお客さまから拍手も頂きました。
この企画は県職員が所属部署をこえた横の繋がりでサポートしてくれています。
仕事を終えられてからボランティアで準備段階から、当日のスタッフ要員としても全面的にバックアップして頂いています。このことは知事にもお伝えしましたが、県庁職員の方たちの頑張りによって、このカフェが成り立っていることを県民の皆様にも知って頂きたく思います。
私達茶農家に最高の舞台を用意して頂き、本当に心から感謝しています。
残り3日間精一杯頑張りたいと思います。

The Sencha-Tea Room 「煎茶と靴下、そして薬草」

2011.07.03

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大阪の心斎橋の近くにINOKURAの煎茶を愉しんでいただけるお店がオープンします。

お店では、煎茶教室も予定しております。
大阪でも一人でも多くの方に煎茶の醍醐味を伝えていきたいと考えていますので御期待下さい。
オープンを目前にして、なにか楽しいことをやろう!ということで、
Have a break Sencha Tea Time! ―夏のお茶会―
という、ささやかなパーティーを開くことになりました。
オープン前の、The Sencha-Tea Room 「煎茶と靴下、そして薬草」において、皆さまと、楽しいおしゃべりをしながら、ゆっくりお茶を愉しんでいただきたいと思っています。
特別なおいしいお菓子もご用意しています。
日時:8/18(木曜日)19(金曜日)20(土曜日)21(日曜日)の4日間
    pm6:30~8:00  参加費 無料
場所:大阪市中央区南船場3-2-6大阪農林会館2F The Sencha-Tea Room
皆様、お誘いあわせていらしてください。
スタッフ一同 お待ちしております。

たくさんの出会い

2011.07.01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

このたび、阪急百貨店において期間限定の“大和茶store”をやらせて頂きました。

大和茶PJの仲間たちの中から、6種類の茶の品種をラインナップさせた“騎鶴楼”、かぶせ煎茶、露地煎茶、焙じ番茶をラインナップした“時しらず”、最近ブレイクし始めた“ミルク出し焙煎大和茶”、そして“INOKURA”のラインナップが一堂に集まって、売場を構成しました。
お茶だけではなくて、陶芸作家、イラスト作家、吉野の木製品の作家の作品にお茶菓子、メルヘンの雰囲気を演出してくれた“糸で造ったIKIMONOたち”が、売り場の質感を高めてくれました。
この期間中に沢山のお客様に来て頂き、また日頃より“INOKURA”を応援し育て頂いている皆様にも来て頂き深く感謝いたします。

最終日の30日を終え、後片付けをして自宅に着いた時は日が変わっていましたが、この“大和茶store”での沢山の出会いと感動で私達は満足感でいっぱいでした。
この経験を糧に“INOKURA”を煎茶愛好家の皆さんから支持されるブランドとして育てていきたいと思います。

INOKURA

2011.06.27

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

6月27日、今日から二番茶が始まりました。5月に新芽が出てそれを摘み取ったのが一番茶(初茶)ですが、次に出できた芽を二番茶と言います。
一番茶ほど旨味はありませんが、免疫力を高め、気分もスッキリとさせてくれる渋み成分カテキンが多く含まれています。
ちなみに紅茶では、“香りのファーストフラッシュ”、“こくのセカンドフラッシュ”と言われています。
この時期の工場は梅雨のせいで湿度が高くサウナ状態です。そんな中ですが、今年の二番茶は一番茶によく似た良質なお茶に仕上がりました。

26日、阪急百貨店でお茶の淹れ方講座を行いました。日曜日ということもあり沢山のお客様が来られて、皆さんに煎茶の正しい淹れ方を体験して頂きました。
日常は茶畑か製茶工場にいる私たちなので、最近までは知る由もなかったのですが、お茶の淹れ方講座での皆さんの“急須で淹れる煎茶”に対する関心の高さには驚くばかりです。

INOKURAのラインナップの中でもファンの方が多い「極上かぶせ煎茶“玉響/たまゆら”」を使用させて頂きました。御自分で淹れられたお茶の美味しさに皆さんがびっくりされた様子で、私自身もうれしく思いました。
27日の閉店まぎわには、奈良ホテルのラウンジで飲んでいるINOKURAのお茶が阪急で販売している事を知って、わざわざ来ていただいたお客様のことをスタッフの方から聞き、これもうれしく思いました。
春の手摘み茶体験に参加して頂いた方や、今まで自分達が大切に創り上げてきたINOKURAのお茶を自分の事の様に大切にして頂いている方がおられる事を実感し感謝致しています。
30日最終日は、15時から閉店21時まで阪急百貨店におります。
短い時間ですが、お客様との出会いを楽しみにしております。

奈良「大和茶」特集

2011.06.21

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

先日の茶摘みに来られた皆様から、温かいお手紙やお言葉を頂き大励みになりました。。
おかげさまで、今年のお茶は特に綺麗に仕上がりました。色は鮮やかで深い緑に輝き、香、味とも最高の出来映えです。


奈良「大和茶」特集
阪急百貨店うめだ本店  
6月22日(水)~6月30日(木)
  
12階 リビング階において大和茶プロジェクトの仲間たちと一緒に期間限定ショップをオープンしています。

私は、22日と26日(日)にお茶の美味しい淹れ方レクチャーに行います。
ひとりでも多くの方に“急須で淹れる煎茶の愉しみ”を伝えることが出来ればと思っております。
是非お越し下さい。

2011/5/11 井ノ倉茶園茶摘み体験 IN TSUKIGASE

2011.05.14

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


昨年の手摘み茶後、お客様から手摘み茶をやってみたいと希望される方が沢山おられたのと、
私自身も茶畑でお茶に触れて頂きながら、私のお茶がどのように作られるのか、お茶のことを少しでも理解して頂きたかったという想いから、近年、お近づきになれた方を中心に茶摘み体験のご案内をお出ししました。

茶園の管理は順調でしたが、予定日の11日の降水確率が日に日に高くなり、日程を延期するべきか、それとも少しだけ摘んで、畑を観ながらの昼食会をメインに実施しようかと悩んでいましたが、やはり皆さんがこの日のために予定を調整して参加頂くのですから、私達の日ごろの仕事ぶりをありのまま感じて頂く事が、今回の趣旨の沿っていると判断し予定どおり開催する事に致しました。

5月11日朝7時頃から皆さんが続々と茶園にお車でお越しになりました。
遠方は東京から、神戸、大阪、和歌山からも、また地元の奈良から、総勢80名の方にお集まりいただき、そこに月ヶ瀬の20名の方が参加して頂き、茶摘みがスタートしました。
「一芯二葉」という茶摘みの方法をお教えした後、茶摘みが始まりました。

さいわい雨は小降りになり、皆さんの様子は活き活きとされているように見えました。

お客様からの感想も良かったので少し安心しました。

雨にぬれた茶葉はつるつる光ってとてもきれいで、摘むと若い香りがします。
たちこめてきた霧は幻想的な雰囲気を演出してくれました。
お客様から「これからは煎茶を淹れる度に、茶畑の自然の中で出会った色や香り、音を思い出し、たくさんの事に感謝することになるでしょう」というメールも頂きました。
当日雨の中一生懸命摘んで頂いている姿、後日送られてくる御礼のお手紙やメールに感動しました。これらは、私たちにとっては大きな自信につながります。
このたび雨にもめげずに最後までしっかり収穫して頂いたこと、本当にありがとうございました。
井ノ倉茶園  井ノ倉光博 幸

手摘み茶の“かぶせ”作業

2011.05.04

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


11 MAY 2011 IN MOMOGANO

5月11日に開催致します手摘み茶の準備の一つとして“かぶせ”という作業があります、これは光合成を抑えるため、茶の木の上に遮光率85%の黒い被服資材を覆う作業です。
こうすることにより茶の木の渋味が少なくなり、うま味(アミノ酸)が多くなるのです。

でもこの作業はとても手間がかかり、風が吹くと上手くいかず何回もやり直したりします。
実は光合成を抑えるので茶の木にも負担がかかるのです、ですから手摘みが終われば、深く刈り樹性を回復させ元気な親葉を育てそこから最高の新芽が創られるのです。

この日のために一年間茶園管理を行います。
この様に頑張っていてもきつい遅霜が来ると、柔らかい新芽は焦げてなくなってしまいます。
一番茶はとてもデリケートなのです。

5月11日は雨が降らないように祈っております。
11 MAY 2011 IN MOMOGANO

山笑う

2011.04.28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


やっと、4月になり春の陽気になりました。山の木々が芽吹いて生き生きとしている様子を“山笑う”と昔の人は上手くいったものですね。

1月から雨量が少なく、お茶の木に栄養が伝わりにくい状態だったのですが、4月に入ると“恵みの雨”が降って、例年通りに生き生きと萌芽してきています。畑全体に自然のエネルギーが満ち満ちてきました。
今年も良いお茶が収穫できそうです。
「自然」に感謝の気持ちで一杯になります。
今年は、5月11日に一番茶の手摘みを行いたいと考えています。
会費3000円で昼食をご用意しておりますのでご興味のある方のは4月30日までに
inokura-chaen.kcn.jpまでメールでご連絡下さい。